FX長期保有で稼ぐ金利収入!毎日コツコツ貯まる収入源を作ろう!

FXの基礎知識 2024.03.27

FXで稼ぐ方法は、為替差益を狙った取引だけではありません。

ポジションを保有することによって、スワップポイントが付与されるため、長期的な運用になれば、それだけで大きな金額になります。

スワップポイントを目的としたスワップ投資は、既に広く知れ渡った運用手法ですが、本記事で紹介する仕組みや注意点を押さえることで、より稼ぎやすくなるのではないでしょうか。

記事後半では、スワップ投資向きのおすすめなFX会社についても紹介していますので、これから始めようとされる方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

為替差益だけじゃない!FXの利益と仕組みについて

FXには、売買による「差益」だけでなく、ポジションを保有することで受け取れる「スワップ収入」が存在することをご存知でしょうか。

本節では、FXで稼ぐ上で重要となる、利益の仕組みについて解説していきます。

通貨の売買による「為替差益」について

言うまでもなく「安く買って、高く売る」ことこそが投資の基本原則であり、その時の値幅が大きくなるほど、利益が大きくなります。

FXでは、この基本原則に加えて、「高く売って、安く買い戻す」という「売り注文」からエントリーすることも可能であり、これはFXの大きな特徴の1つだと言えるでしょう。

長期保有するだけ!「スワップポイント」について

スワップポイントは、各国に制定されている「政策金利」の「金利差」を調整するためのものです。

通貨ペアの金利差がプラスであればスワップポイントを受け取ることができますが、マイナスになるようであれば、逆に支払わなければなりません。

スワップポイントを目的としたスワップ投資は、低金利が続く日本ならではの運用であり、「ミセス・ワタナベ」や「キモノ・トレーダー」の呼称で世界中に認知されるようになりました。

肝心の利益については、レバレッジを調整することで、為替差益以上に稼ぐことも可能であり、スワップポイントだけで生計を立てる個人トレーダーも存在するほどです。

FXのスワップポイント」を特集した解説記事も是非ご覧ください。

またスワップポイントの計算法や、どれくらいの利益が見込めるのか、次節より具体的な数値を用いて紹介していきたいと思います。

トルコリラの長期保有は稼げる?スワップポイントの計算例

日本では、「ゼロ金利政策」によって低金利が続いているため、銀行に預金していても、利子は殆ど「0」に等しいです。

しかし他国を見れば、政策金利が高く設定されていることは珍しくなく、FXにおいては特にトルコが有名です。

そこで今回は、トルコと日本円の通貨ペア(トルコリラ/円)に注目して、スワップポイントがどの程度受け取れるのか、その計算方法を紹介したいと思います。

金利収入を計算する4ステップ

厳密に言えば、金利収入とスワップポイントは異なり、以下より求める金利収入に、FX会社のコスト・手数料等の調整が加えられたものが、トレーダーに入るスワップポイントとなります。

そして肝心の金利収入は、以下の4ステップによって計算することができます。

  • ステップ1:金利差の確認
  • ステップ2:1万通貨保有に必要な資金の計算
  • ステップ3:1万通貨保有した時の金利収入
  • ステップ4:1日あたりの金利収入
ステップ1:金利差の確認

FXトレーダーにとって、トルコが高金利国家であることは有名ですが、その正確な金利を常に把握している人は少ないのではないでしょうか。

トルコの政策金利は50%(2024年3月現在)であり、100万円分をトルコリラに両替して1年放置するだけで、50万円の金利収入を受け取れることになります。

トルコと日本の金利差を確認すると、求まる値は49.9%ということが分かります。(トルコ:50%, 日本:0.1%)

ステップ2:1万通貨保有に必要な資金の計算

ステップ2にしたがって、1万通貨保有に必要な資金を計算すると、次のようになります。

【1万通貨保有に必要な資金】
1通貨あたりのトルコリラ円 × 1万通貨量= 4.7円× 1万=4万7000円
ステップ3:1万通貨保有した時の金利収入

またステップ3の、1万通貨保有した時の金利収入は、ステップ1とステップ2で求めた数値を掛け合わせることで求めることができます。

【1万通貨保有した時の金利収入】
金利差 × 1万通貨保有に必要な資金= 49.9% ×4万7000円=23,453円

以上のことから、トルコリラ円を1万通貨、1年間保有することによって23,453円の金利収入が得られることが分かりました。

ステップ4:1日あたりの金利収入

最後に、ステップ4にある通り1日あたりの金利収入を求めると、次のようになります。

【1日あたりの金利収入】
23,453円 ÷ 365日≒64.3円/日

ここまでをまとめると、トルコリラ/円の長期保有戦略では、4万7000円の資金によって、毎日約64円の金利収入を受け取れる、ということになります。

長期保有するだけ!スワップ投資のメリットとは?

ポジションを長期で保有するスワップ投資は、数多くのメリットを持っています。

そこで本節では、スワップ投資のメリットについて、どういった人に向いているのか、通常の取引よりも優れている点などを交えながら、紹介していきたいと思います。

メリット1:相場を確認する必要がない

1日のうちに何回も取引を繰り返す裁量トレーダーであれば、一心不乱に相場を確認する必要もあるでしょう。

しかし普通に働いている人や、FXに興味を持ち始めた人にとっては、何もそこまでして本気で取り組みたいわけではない…という意見が大多数のはずです。

その点スワップ投資であれば、毎日付与されるスワップポイントを待つだけの投資戦略なので、ポジションを保有した後は、基本的に手間が掛かりません。

毎日相場をチェックする必要もなく、日中は忙しいといった人でも取り組める、もっとも簡単な運用方法の1つです。

メリット2:毎日安定したスワップ収入が見込める

仮想通貨のように、これまで存在しなかった金融商品の台頭によって、FX市場に流入する資金は、以前よりも少なくなってきています。

そのため、各通貨ペアの値動きも落ち着きを見せるようになり、為替差益を取ることが難しくなった、収益が安定しなくなった、という人も多いのではないでしょうか。

しかしスワップ投資であれば、放ったらかしにしておいても、着実に収入が伸びていくことを実感することができます。

なぜならスワップポイントは毎日安定して付与され、1日あたりの収入は僅かながらも、1ヶ月単位で考えれば、それなりに大きな収入になるでしょう。

またレバレッジ次第では、少額資金でもスワップ収入を増やすことは可能なので、ミドルリスク・ミドルリターンな投資を求めている方におすすめです。

メリット3:複利を活かしやすい

「複利とは、人類最大の発明である」

これはアインシュタインの言葉ですが、この言葉通り、投資において「複利」は爆発的な威力を発揮します。

投資における複利運用とは、利益を出金せずそのまま再投資することであり、スワップ投資と複利運用の相性は抜群と言えるでしょう。

毎月1%程度のスワップ収入だとしても、得たスワップ収入を元に新たなポジション買い増ししていくことで、約72ヶ月後には元金が2倍になる見込みです。

これほどパフォーマンスが良い金融商品は他に存在せず、複利の効果を最大限享受できる、スワップ投資だからこその結果と言えるでしょう。

長期保有しても稼げない?FXスワップ投資のリスク・デメリットとは?

ここまでFXの長期保有戦略「スワップ投資」の仕組み、メリットだけを紹介してきましたが、当然リスクやデメリットも存在します。

くれぐれもリスクやデメリットについて理解していただき、毎取引ごとに思い返していただければと思います。

デメリット1:為替差益によって負ける可能性

ポジションを保有する限り、スワップ収入を受け取ることができるものの、肝心の為替差益で負けてしまっては、稼いだことになりません。

実際、トルコリラ/円のチャートを見ていただければ分かる通り、長期にわたって右肩下がりの一途を辿っており、現状も厳しい状況が続いています。

そもそも本来は、トルコのような新興国ではインフレが激しく、通貨の価値の是正のために高金利が付くように設定されているのです。

デメリット2:スワップポイントの変動・調整

各FX会社が提示するスワップポイントは、次の2つの理由によって、変更されることがあります。

1つ目は、政策金利の変更

例えば以前は高金利通貨として有名だったオーストラリアも、現在の政策金利は4.35%(2024年3月)です。

つまり毎月当てにしていたスワップ収入が、ある日突然減らされてしまう、といったことも考えられるのです。

2つ目は、FX会社の調整

スワップポイントは上述した通り、金利収入にFX会社の調整が加わった上で提示されるものであり、FX会社のさじ加減によって簡単に変更されてしまいます。

そのため、毎月のスワップ収入を安定させるためにも、いくつかの口座に分けて運用すべきでしょう。

スワップ投資のやり方・注意点とは?

スワップ投資は、単純に高金利な通貨ペアを選べば良いというものではなく、押さえておくべき5つの注意点があります。

  • 情勢が不安定な国を選ばない
  • 金利平価説について
  • 有望な通貨ペアの選び方
  • スワップ投資の確定申告について
  • 稼げるFX口座の選び方

本節では、上記の注意点について解説し、それを踏まえた上で通貨ペアやFX口座の選び方について紹介したいと思います。

情勢が不安定な国を選ばない

通貨の価値は、基本的に国力を反映しています。

世界的な経済大国であるアメリカの通貨「米ドル」は強く、ジンバブエのような発展途上国の通貨は信用力が弱い、といった具合です。

そのため、いくら高金利に設定されていても、情勢が不安定な国や経済力に乏しい国では、通貨の価値がすぐに下落する傾向にあるため、選ぶべきではありません。

例えば、少し前のアルゼンチンでは、給料を受け取ったその日に、そのまま全額を米ドルに両替するという動きが労働者の中で巻き起こっていました。

なぜなら、それほど自国の通貨の価値が信用できず、インフレも激しいため、放っておけば1年間でアルゼンチンペソの価値が半分になってしまうからです。

こういった特徴は新興国の通貨において顕著に現れ、特にトルコリラでは、2015年から現在にかけて、価値が10分の1にまで弱まっています。

金利平価説について

新興国では、インフレによって通貨の価値が落ち続けるため、落ちた分の価値が補えるように、高い金利が設定されています。

つまり、いくら金利収入で稼ごうが、為替差益のマイナスと相殺されて収支が均衡になってしまうということです。

この考えを「金利平価説」といい、国際的に見れば、スワップ投資のあり方について否定的な意見が多数派でした。

しかし近年では、スワップ投資で結果を出せる個人トレーダーも増えてきており、「金利平価説」の考えを棄却できる通貨ペア選び方も明確になってきたのです。

有望な通貨ペアの選び方

スワップ投資をする際、通貨ペアを選ぶ時のポイントとして「人口」に注目することをおすすめします。

特に、国を支える15〜64歳までの人口を「生産年齢人口」といい、人口が若ければ若いほど、今後の伸びに期待できると言えるでしょう。

その特徴に当てはまっているのが、経済大国アメリカの南に位置するメキシコです。

メキシコは、政策金利11.00%(2024年3月現在)でありスワップ収入も高く、また新興国の通貨ペアにしては珍しく、長年チャートも横ばいの動きを見せています。

また、日本がこれから高齢化と少子化によって衰退することは明らかであり、今後の日本円は、国際的に見れば従来ほどの価値を持たないことが懸念されています。

衰退する日本と、伸びが期待されるメキシコ、両要素を考えると、今のうちからメキシコペソ/円の保有が、スワップ投資において有望な戦略となるのではないでしょうか。

スワップ投資の確定申告について

スワップポイントが課税されるタイミングは、FX会社によって異なります。

一般的には、未決済のポジションに付与されているスワップポイントは申告の対象にならず、ポジションを決済した場合、その損益が申告の対象になります。

しかし最近では、スワップポイントだけを確定させる「スワップ振替機能」を導入するFX会社も増えてきており、課税されるタイミングが任意に選べるようになりました。

1つのポジションを、年を跨いで持ち越す時は、年を跨ぐ前にスワップポイントだけを確定させることも可能であり、年間の控除額を有効活用したい人は、「スワップ振替機能」を使うべきでしょう。

FX会社の選び方

新規口座開設者の獲得に向けて、FX会社間の競争も激しく、いずれの口座も優れたメリットを持っています。

選び方のコツ①「高水準」

スワップ投資家を目指すのであれば、スワップポイント付与に特化した口座を選ぶべきでしょう。

スワップポイントについて「高水準」とPRしているFX会社を選択候補にしてください。

選び方のコツ②「分散化」

また、1つの口座を開設して準備万端というわけではなく、重要なのは口座を複数開設して資金を「分散化」させておくことです。

FX会社によって付与されるスワップポイントは日々変動し、最も多くのスワップポイントが付与される口座というのは、頻繁に変わっていくからです。

そういった状況の中で、1つのメイン口座に絞ってスワップ投資を行うのは得策ではありません。

安定した副収入を持つためにも、口座と資金を分散させ、受け取れるスワップポイントを平均化させておくべきでしょう。

スワップ投資に最適!おすすめのFX会社を紹介

FX会社ごとに、付与されるスワップポイントは大きく異なります。

以下表では、国内主要FX会社のうち、高金利と評される通貨ペア3種類(トルコリラ/円・メキシコペソ/円・南アフリカランド/円)についてまとめました。

FX業者 トルコリラ/円 メキシコペソ/円 南アフリカランド/円
GMOクリック証券 +47/-47 +281/-281 +176/-176
DMM FX 取り扱いなし +135/-150 +17/-20
松井証券 +46/-56 +25/-35 +16/-26
外為オンライン +5/-80 +10/-30 +25/-175
LIGHT FX +46/-46 +27.1/-27.1 +17.5/-17.5
みんなのFX +36.1/-40 +25.1/-26.1 +17.1/-17.1
インヴァスト証券 +47/-57 +27/-32 +18.5/-28.5
※2024年3月現在

比較してみると、会社によってまちまちであることがわかります。

本節では、高水準のスワップポイントに加えて、他のメリットも併せ持つおすすめのFX会社について紹介していきますので、これからスワップ投資を始める方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

シンプルで使いやすい!トレイダーズ証券「LIGHT FX」

LIGHT FX(トレイダーズ証券)の紹介

「LIGHT FX」は、その名にある通り、FXライト層にも親しみやすいシンプルな設計が特徴です。

  • 業界最高水準のスワップポイント
  • シンプルで使いやすい取引ツール
  • 1000通貨から取引可能

スワップ投資を始めるのであれば、まず「LIGHT FX」の口座を開設してください。

そう断言できるほど、おすすめしたい口座であり、上記全てのメリットが初心者にとってありがたい仕様です。

強いてデメリットを挙げるなら、オシレーター等の分析ツールが少ないことですが、裁量でバリバリ取引したいという人以外は、あまり気にする必要はありません。

おすすめ通貨ペアとしてメキシコペソ/円を挙げましたが、そのメキシコペソ/円のスワップポイントに注力している点も「LIGHT FX」の大きな強みです。

気になった方は特集記事「LIGHT FXの評判」か、公式サイトを確認しましょう!

LIGHT FX(トレイダーズ証券)の公式サイトへ
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FX自動売買+スワップ投資!外為オンライン「iサイクル2取引」

外為オンラインの紹介
スワップ投資の難しいところは、含み益を抱えた時にどうするのか、という点です。

スワップポイントを待つつもりが、いつの間にか大きな含み益を抱えていた時、思わず決済して利益を確定したくなるのではないでしょうか。

どうせならスワップ投資しながら、美味しく含み益もいただきたい…そんな要望に寄り添えるのが、外為オンラインの提供する「iサイクル2取引」です。

  • FX自動売買の中でも最もスワップが高い
  • 感情に左右されず、安定して利益を積み上げる
  • 「ランキング方式」では、優秀な設定を選べる

FX自動売買は、あらかじめ設定されたアルゴリズムにしたがって、売買を繰り返すツールです。

FXの最大の障壁はメンタルであり、感情を一切介入させないシステム的なトレードによって、利用者の多くが安定して利益を積み上げているという実績があります。

そして、外為オンラインでは、FX自動売買にしては珍しくスワップポイントが高水準であり、スワップ投資と自動売買による含み益決済、これらを両立できる唯一の口座です。

スワップ投資とFX自動売買、いずれもポジションを長期的に保有する傾向にあるので、運用パフォーマンスを最大化させるためにも、ぜひ外為オンラインのFX自動売買を試してみて下さい。

外為オンラインが気になった方は「外為オンラインの評判」を特集した解説記事や公式サイトをチェックしましょう!

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長期保有のスワップ投資は、通貨ペアと口座選びが超重要!

本記事では、FXの長期保有戦略「スワップ投資」について、以下のポイントをお伝えしました。

  • 為替差益とスワップポイントについて
  • スワップ投資のメリット・デメリット
  • スワップ投資のやり方・注意点
  • スワップ投資で稼げるおすすめのFX会社

スワップ投資は、通貨ペアと口座を吟味することによって、堅実に稼げるようになります。

そしてポジションを保有するだけという手軽さも、初心者の背中を押す大きなアドバンテージになるでしょう。

また最初はスワップポイントが目的でなくとも、FXにのめり込むうちに、段々意識するようになるはずです。

口座ごとスワップポイントの差が、微々たるものでしかなくとも、取引量によっては年間で数十万円分の差がつくことも珍しくありません。

少しでも多く稼げるトレーダーになるためにも、ぜひ本記事の内容を踏まえていただければと思います。

以上、参考にしていただければ幸いです。

 
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